
捕獲したゴミとともに燃えつきる儚さよ。
地球を取り囲むように漂う、2億個もの宇宙廃棄物スペースデブリ。地球のまわりを弾丸以上の速さでで回っています。大きいものでは動かない人工衛星もあったり、小さなサイズでも宇宙船や衛星を損傷させる可能性があるとしてずっと危惧されている厄介ものです。
そこで中国がレーザーで光線によってデブリを細かいパーツに破砕するよう計画したり、ロシアでも巨大レーザー砲で撃ち落とそうと考えています。そして今回新たに、Airbus(エアバス)をはじめとするいくつもの企業が手を組んで、箱型の人工衛星「RemoveDEBRIS」を開発。これをSpace XのFalcon 9先端のドラゴン・カプセルに積んで、国際宇宙ステーション(ISS)へと届けることに成功したのです。
動画によると、ISSに合体したカプセルは日本が作った実験モジュールで船外へ放出。ネットによる捕獲、「VISION-BASED NAVIGATION」という視覚的なナビでデブリの位置を捕捉、銛で串刺しにして捕獲という3種類の方法でスペース・デブリを収集します。最後は巨大な帆を広げて軌道から外れ、捕まえたゴミもろとも燃え尽きるようになっています。
さてこの実験、どうなりますでしょうか? デブリ取りがデブリにならないよう、成功を祈りたいものですね。
- 関連記事
-
- 危険な宇宙ゴミの掃除屋さん。スペースデブリ対策用人工衛星がISSから旅立つ (2018/07/20)
- 3Dプリンターで作る注文住宅、6カ月、30万ドルから (2018/06/02)
- Yahoo! JAPAN、パスワードでログインできなくなる新機能を提供開始、“リスト型”不正アクセスを防止 (2018/05/21)