
バッテリー、モーター技術の発展により、ますます身近な存在になりつつある電気自動車。各メーカーともに開発に力を入れているなか、2018年のジュネーブモーターショーにて韓国自動車メーカーのヒュンダイが発表したのは、なんと陸上だけでなく水上も移動できる電動バギーのコンセプトモデル『Kite』だ。

ヨーロッパ・デザイン学院(IED)の学生とヒュンダイが共同で開発したとされる『Kite』は、砂浜などの柔らかな路面での走行が想定されたバギー。ホイール内にモーターを備えるだけでなく、ウォータージェット・タービンを搭載することで、1シートのジェットスキーとして水上移動も可能だと説明されている。

面白いのは、なんと左右どちらのシートでもハンドル操作が可能な点。バギーなので当然と言えば当然かもしれないが、ドアなし、屋根なし、窓なしと非常に割り切った設計となっていて、ヒュンダイによれば、このモノコック構造デザインは車内と車外の区切りをなくし、水の近くで余暇を楽しんで欲しいという考えからなのだとか。

なお『Kite』では、ユーザーがスマートフォンから直感的に各種機能を操作したり、クルマの状況を確認したりできるのだそう。この車両はコンセプトということで市場への投入計画などは発表されていないが、いつかこんなカッコイイ水陸両用の電動バギーで浜辺を駆け抜ける未来を楽しみにしたいものだ。
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