
オランダの建築・工業デザイナーMilou Beargs氏は、地面に埋め込まれた自転車駐輪ラック『ALIGN』なるコンセプトを提案している。これは自転車の駐輪時にのみポップアップする仕組みを備え、駅前や公園といった公共スペースの有効活用につながるばかりか、景観もすっきりさせてくれる画期的なアイディアだ。

『ALIGN』のサイクルラック部は地中に埋められたシーソーのような機構を持っていて、自転車が上に乗ると前輪部が沈み込み、跳ね上がった反対側が後輪をホールドする。使用されていない状態では水平になり地面と一体化するので、歩行者がこの上を歩くことだってできるだろう。また、駐輪場自体を設置する場所の自由度も格段に広がるはずだ。

地面にいくつもの溝を掘ることになるため、清掃やメンテナンスをどうするかという課題はありそうだが、より生活しやすい都市空間を実現するアイディアのひとつとして、大きな可能性を秘めていそうな予感。あちこちの駅前で乱雑に自転車が駐輪されている様子を見ると、東京をはじめとする日本の各都市にこそこうした考え方が必要なのではないかと思ってしまう。
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