
欧州を中心に電気自動車(EV)への移行が加速するなか、ボルボは傘下のブランドである「ポールスター」を独立したEV専業ブランドにすると発表。同時に第一弾モデルとなるハイブリッドカー『Polestar 1』を公開した。

モータースポーツチームを出自とするポールスターだけに、同ブランドのファーストモデルとなる2ドア+2シータークーペ『Polestar 1』はなかなかのハイパフォーマンス・モデルになる見込み。完全電動ではなくエンジンを併用するハイブリッドカーではありますが、最高出力600ps、最大トルク1000Nmを誇り、電気のみでの走行距離は150kmに達するとのこと。
パワーユニット以外に目を向けても、オーリンズの新型連続電子制御サスペンション採用や、ねじり剛性を45%改善し車体の軽量化にも寄与したというカーボンファイバーボディなどが盛り込まれている。車体の低重心設計がEVらしいポイントと言ったところか。

『Polestar 1』は2018年に中国・成都に完成する予定のプロダクション・センターで生産され、オンライン注文のみでの受注になるのだそう。しかもユーザーは2年または3年の月額サブスクリプションで支払いを行うというのだから驚き。
これなら頭金なしでの乗り出しが可能だし、車両のデリバリー/ピックアップ代、代車のレンタル代までもが月額料金にに含まれるとあって、今までにない自動車の提供方法としても注目を集めそうな予感。バーチャルキーやコンシェルジュサービスも提供するとされている。
ボルボによれば今後市場に送り出すポールスター車は完全電動化されるとのことで、2019年末にはテスラ『Model 3』などとの競合車種になる中型車『Polestar 2』の生産を開始、その後大型SUV『Polestar 3』の投入をもってラインアップが完成するとのこと。
テスラの一強と思われたハイパフォーマンスEV市場も、いよいよ大競争時代を迎えることになりそうだ。
- 関連記事
-
- 電気自動車メーカーTeslaがロードスターとセミトラックを発表 (2017/11/21)
- ボルボが傘下ブランドを電気自動車専業に。第一弾モデルも公開 (2017/11/18)
- 憧れのポルシェがサブスクリプションで乗れる!? 月額2,000ドル〜3,000ドルから (2017/11/15)