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KOOさんの休日

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透明なGPSナビNavdy

 
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必要かはさておき試したいシステム。

米Gizmodo記者のAndrew Liszewskiによる最新レビューは、GPSカーナビゲーション・システムNavdy。ダッシュボード上の透明なスクリーンに地図を映し出すことで道路から視線を外さずにカーナビをチェックできます。さらにスマートフォンとの連携で、透明スクリーンにスマートフォンからの通知を表示したり、手をかざすことでコントロールしたりとなかなか未来感がたっぷりのようです。

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運転中のスマホ操作は厳禁、と言われながらもナビの地図を見るためにちょっと視線を道路から外すことはあまり問題視されていません。Navdyが開発したGPSデバイスはそんなナビ確認をもっと安全にすることが目的になっています。仕組みは簡単、道路から目を離さないように運転手の正面にシステムを表示させてしまうというもの。これなら確かに道路から目を離さずにすみます。システム自体も今マーケットに出ている車内ナビデバイスで最も包括的なものと言えます。

Navdyのこのアプローチが最初に発表されたのは2014年でした。これはただドライバーの真ん前に透明なスクリーンを立てているだけではないのです。それだけならGarminが販売している150ドルのHUD(ヘッドアップディスプレイ)で事足ります。Navdyのシステムは色々な機能を包括的にディスプレイに統合することで、ナビに従った運転を安全に、かつシンプルにしてくれるんです。例えばスマートフォンの通知を全て、地図の横に表示することも可能です。どれだけ運転中にスマホを見ることが危ないと言われても、止められない人がほとんどなのが事実。この機能が多くの人の注意散漫な運転を無くしてくれるかもしれません。

もちろん設置自体はタッチスクリーンのデバイスをフロントガラスに吸盤で貼り付ける、というほどには簡単ではありません。Navdyのディスプレイをダッシュボードしっかりと適した位置に取り付けることは非常に重要で、これには少しの試行錯誤が必要です。

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ハードウェアのインストールのためには車のOBD-IIポートへのアクセスが必要ですが、このポートに達するのが難しい場合は取り付けが難しくなります。

最初のステップは、Navdyを車のOBD-IIポートにコネクトします。多くの場合は、ダッシュボードの下に位置しており、修理工の人たちは車に問題がある時にこのポートを使って問題の分析をします。過去20年間に作られた車であればほぼ全てが備えてあります。私の車(Dodge Grand Caravan)の場合は覆われてもおらず、簡単にアクセスすることができました。しかし見つけるのが難しい車もあるので、購入の前にこのポートを探すのが良いかもしれません。

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Navdyのディスプレイをつけるとダッシュボード上にどうしても見苦しいワイヤーが走ることになります。それは一つの欠点です。

OBD-IIポートを使うことで速度やガソリン残量といった車両データを得ることができ、また電源もここから取得することができます。ワイヤーが見えてしまうことは事前に理解しておいた方が良いでしょう。取り付けキットの中にはワイヤーが邪魔にならないように固定するクリップなども入っていますが、どう見ても「後で取り付けました」感は隠せません。もしもパネルを取り外してワイヤーをその中に隠す、といった作業ができるのであれば検討する価値はありそうです。

全パーツを正しく設置するのに私は20分かかりました。設置の説明書によると、運転席から見てボンネットと道路の境界線のちょっと上にディスプレイが浮いているように設置する、とのことです。

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運転をしているとNavdyの地図が6インチ(15cm)ディスプレイ全体を埋めます。

ちょっと面倒な設置を終わらせると、写真を撮るのも難しいくらい目立たない、便利なディスプレイの完成です。ちょっと昔のSF映画に出てくる高機能ヘルメットを思わせるHUDが、高コントラストな画像をプロジェクトしてくれます。周囲の明るさを検知して自動でディスプレイの明るさを調整してくれます。カンカン照りの道路の中を走っているからといって、ナビの画像が見えなくなるということはないようです。

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Navdyが使用するプロジェクターは小さく、ディスプレイを見た直後に視界に色の残像のようなものが残ることがあります。これは若干気になります。またディスプレイを正しく見るためには適切な角度から見る必要があるので、デバイス自体の設置が終われば、席に座った後、席の高さや位置を上手く調整しておかないと見にくくなります。

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地図だけでなく、Navdy上のダッシュボードをカスタマイズすることも可能です。例えば速度を表示させることでスピードメーターに視線をおろしてチェックする必要もなくなります。
GPSと地図アプリHEREからのオフライン地図データを利用して現在位置を常に表示してくれます。しかし速度やガソリン残量を表示するように変更することもできます。

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他のGPSデバイスに備わっている機能のうちのいくつかはデバイスではなくNavdyのアプリの方で使うようになっており、ユーザーの操作性をシンプルに保っています。

ワイヤレスに自分のスマホとつなげることで、右左折など道順の説読み上げ、また交通状況のデータ(Googleマップ経由)を受け取ることができます。音楽の操作や先ほど述べた通知表示のカスタマイズ、そしてSiriなどのスマート・アシスタントを起動させることもできるようになります。

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ハンドルにくるくると回して操作するリモコンを取り付けることができるので、道路から視線を外さずにNavdyを操作できます。

機能全てを最大限に活用しようとするとスマートフォンが必要になりますが、全体としては比較的にハンズフリーを実現できています。リモコンをハンドルに取り付けるのも簡単ですし、小型の電池を内蔵したリモコンはNavdyとワイヤレスでつながります。使い方も説明書を読まなくてもすぐに使い始められるような直感的なものになっています。ただハンドルに付いていること自体には慣れが必要かもしれません(私は運転中に手がリモコンにあたるということが何度かありました)。

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Navdyに取り付いたカメラは常に運転手の方を向いており、手を動かすことで通知を消すことができます。

またNavdyはカメラが運転手の動きを検知してくれるので、手でNavdyを操作することができるんです。何かの通知が表示されるとカメラの前で手を動かすことで読むか消すかを決められるという素晴らしいコンセプトなのですが、私が試した限りでは反応は100%良い、というものではありませんでした。カメラのすごく近くに手を持っていって、わざとらしく動かさないといけません。せっかくのハンズフリー機能としては残念な仕上がりです。

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ディスプレイ自体も慣れるまではちょっと気が散る存在になってしまいます。
視界にHUDが常に表示されているのに慣れている人なら別でしょうが、ディスプレイ自体が透明で向こうが見えるのも慣れが必要です。しばらく経つとパッとディスプレイを見て、道とスピードをチェックするようになりますが、テスト開始の最初の1週間は浮き上がって見えるNavdyのディスプレイを見つめてしまいがちでした。それによって道路から目が離れてしまっているということも。それが原因で事故になるということはありませんでしたが、Navdyの目的が道路に集中する、ということを考えると「浮き上がっているディスプレイ」の珍しさが失われてからが本領発揮という感じでしょうか。

ただタッチスクリーンのナビが100ドル程度で手に入る中、ハンズフリーのナビを500ドルで買う必要があるかは人によりますね。たまに旅行に行く時に人工衛星ナビが必要になる、程度であれば安いGarminのもので十分です。もし毎日ナビが必要なのであればあらゆる面でNavdyのほうが使い勝手が良いでしょう。人工衛星ナビはほとんどが使い勝手がよくないですが、Navdyのアプリとソフトウェアは頻繁に更新されており、完成度がとても高くなっています。またGoogleマップの交通状況データがオンスクリーンで常に出ているのは私にとってはもはや無しには生きられないレベルの便利さでした。

また『トップガン』のように戦闘機パイロット気分をHUDで体験したい人にとっても、Navdyの透明なダッシュボード・ディスプレイは最適でしょう。




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