
想像してみてください。あなたは同僚と一緒にバーにいるとします。みんなうんざりするような電話会議から逃れて、気がゆるみ始めました。あなたは1杯飲み、もう1杯飲もうとしているところです。
大した量ではありません。気分が良いいので、もう1杯飲んでもいい頃合いです。みんな、あなたの冗談に笑っています。あなたの性格が出てきて、楽しい人だというのがみんなにわかりました。
それから数時間後、あなたはベッドの中で目が覚めました。冷や汗をかき、口の中は渇いて、心臓はバクバクしています。自分の言ったことを逐一思い出し考えます。
うるさ過ぎたのでは? いや、逆におとなし過ぎたのかも? ジェシカに答える前に瞬きし過ぎだったかな?
「Dancing in the Moonlight」を歌っていたのは、ヴァン・モリソンじゃなくてキング・ハーベストだというのは正しい事実だけど、どうしてそんな可愛げのないアピールをしてしまったんだろう? (正しいことを言うのは気分は良いけど馬鹿みたい。)
どうしてローレン相手に、何の意味もないカリフォルニアの大学の階層の違いについて話して、追い詰めるようなことをしたんだろう?
今思えば、女性の同僚をあんなに褒めるなんて気持ち悪い男だと思われたのでは?
「色んな人がそこにいるんだよ」ということをそれとなく伝えるために、突然誰かの会話に割って入ってよかったのだろうか?
自己紹介をした相手が「これまで5回くらい会ったことありますよね」と言って立ち去ったら、死んだ方がマシだよね?
……はい、それまで。
どんな状況であれ、誰かとの過ぎてしまった会話のことを7秒間以上考えるのはやめてください。例えば、会社の忘年会で気まずいことがあったとします。7秒間はフルに考えていいですが、その後は気まずかったことを考えないようにします。
もし会社の給湯室で、ひとりだと思っておかしな独り言を発していたときに、そばに誰かがいたとします。7秒間きっかり自分のことを笑い飛ばしたら、2度とそのことは考えないでください。7秒以上考えるのは長過ぎです。
人生には耐え難いほどの苦痛や悲惨な出来事があります。うっかり失言をする可能性が無限にあるのです。
他にも、ライアンのことをマットと呼んでしまったことを何度も思い出して、さらに嫌な気分になるのはやめましょう。馬鹿なことをして「やっちまった!」と思って自分を罵って落ち込んでも、どうせまた馬鹿なことをしでかします。
どんな状況であれ、自分が言ってしまったことを7秒間以上考えないことが大切です。
ただし、7秒間ルールを乱用しないでください。人に対して馬鹿なことをしてしまったと気付いたら、謝りましょう。
7秒間ルールは、無害な、気まずい、ちょっとしたムカつく行動などに使うだけで、相手に対して失礼なことをしてしまった時に使うものではありません。私が話していることの意味がわからない場合は、これまでの人生で人との会話について考え過ぎたことがないのだと思います。
このルールは、そのような人のためのものではありません。謝るべき機会はたくさんあります。間違いを犯したと感じたら目の前の人に謝るだけです。
数年前、私は誕生日に自分へのプレゼントとしてマッサージに行きました。その日は1日マッサージをして過ごすと決め、家を出かける直前に食事をしました。
スパに着くまで、信じられないくらい気分が良かったのです。マッサージ師の人が来て、「こんにちは、ロレインと言います」と自己紹介をしました。私は握手をしようと手を出しながら、堂々と「ロレインです」と言いました。自分の名前を間違えたのです。
馬鹿みたいだけど、どうでもいいです。この間違いを7秒間きっかり笑ってから、豪華なマッサージと幸せなひとときを楽しめばよかったのに、マッサージを受けている間、本物のロレインがどうするかと想像しながら過ごしてしまいました。
本当に時間の無駄だったと思います。その時に7秒間ルールを知っていたら、どうなっていたでしょうか。
7秒間ルールは、自分が言ってしまったことを思い出す時間を厳密に決め、深く落ち込んでもすぐに忘れるから有効なのです。
もちろん、自分の行動を明確にしなければならないこともあります。馬鹿なことをしたと思うかもしれませんが、誰にでもそういうことはあります。
しかし、ほとんどの場合、あなたがくよくよと悩んでいることを相手が察していることはほとんどありません。最悪の場合、翌日誰かに軽くからかわれるかもしれませんが、そんなの大したことではありません。気にすることはありません。
自分のやったことを考える時間は7秒間で十分です。
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