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原始人の洞窟生活に逆戻り? 月への移住は、近いけど暮らすのはしんどい

 
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洞窟からの再スタート。

いつの日か、人類が母なる惑星地球を飛び出して他の惑星に移住するとき、果たしてどの星を目指すのでしょうか? もっとも現実味がありそうなのはやっぱり火星? ほかにも候補はあります。地球そっくりな惑星プロキシマbや、赤色矮星TRAPPIST-1の周りに浮かぶ7個の惑星など、地球型惑星も多く見つかっています。でもそんな遠い星々を目指す前に、とりあえずは月に住んでみるってのはどうでしょう。人類の大いなる一歩はやっぱり月からってことで。

さて実際に月に住むとなると、どんな生活になると思います? どうやら暇つぶしのための本やゲーム、そしてランプが必須になる地獄の生活が待っているようです。なぜなら研究者たちは月では洞窟内で生活することを推奨しているからです。

月には我々を太陽や隕石、宇宙線から守ってくれる大気や強い磁場が存在しないので、月面で暮らすことはできません。そこで居住区の候補になると日本の研究チームが見ているのが深い縦孔です。

2009年に初めて発見されたマリウス・ヒルの縦孔は深さが数十メートルあります。またアメリカ地球物理学連合のニュースサイトEosによると、2016年にはNASAの月探査機GRAILによるミッションで重力異常が見つかり、縦孔の中に空洞スペースが存在することが発見されたそう。研究者たちは溶岩洞か水平なトンネル、もしくは大きな開けたマグマ溜まりではないかと予測しています。

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さらに2017年3月に開催された第48回月・惑星科学会議(Lunar and Planetary Science Conference, LPSC)では、日本の月周回衛星「かぐや」のレーダーによってマリウス・ヒルの近くに長さ数十kmに及ぶ空洞が発見されたことが報告されています。

ちなみに溶岩洞は地球上にも存在しています。溶岩洞がある場所のひとつである、アイダホ州のクレーター・オブ・ザ・ムーン国定公園の公式サイトによれば、溶岩の流れが冷やされ、固まった際に空間ができることによって溶岩洞はできるそう。

ただ月の空洞が果たして本当に溶岩洞なのかは実際に調査しない限りわかりません。下の図は研究機関のUSRA-Houstonが公開した、「LIDAR」というレーザーによって検出されたクレーター・オブ・ザ・ムーンにある溶岩洞の画像なんですが、月の空洞もこのような洞窟になっているのかもしれませんね。

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ということで、もし月に移住することになれば、人類は再び原始人のように洞窟での生活から再スタートしなければならないようです。しかも環境は原始人よりも劣悪です。この限られたスペースの中でストレスに耐え、心身ともに適応し、酸素と水を確保するすべを見つけ、さらに太陽光が届かない中で植物を育てて食料を得なければならないのです。外に出たって狩れる生物はいません(たぶん...)。でも少なくともビールは飲めるみたいですから、移住第一号者には頑張ってもらいましょう。



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