
米国を拠点とするMoon Expressが、民間企業では世界初となる、地球軌道の外への飛行許可を連邦航空局(FAA)より取得しました。月面にロボット探査機を送り込み、資源を探すことがミッションです。
Moon Expressは、2010年に、億万長者のIT企業家Naveen Jainさんが創設。2017年に民間初の月面着陸を目指しています。無事成功すれば、鉄鉱石、レアアース、水など月の資源採取の先駆けとなり、Moon Expressはその他企業を牽引していく企業となるでしょう。

Moon Expressはウェブサイト上で、「水は太陽系の石油だ」と語っています。その言葉のように、地球外で水を補給できる場所があれば、多くの宇宙ミッション前進の糧となります。
FAAからの許可では1番のりとなったMoon Expressですが、独走状態というわけではありません。宇宙に目を向ける民間ライバルは数多く存在しています。例えば、ヨーロッパのルクセンブルグは、今年始めに小惑星採掘企業のDeep Space Industriesとの提携を発表し、数年以内のロボット飛行船打ち上げを目指しています。
Moon Express、Deep Space Industries、そのどちらも採掘した資源への権利を与えるという米国の新しい法律「US Commercial Space Launch Competitiveness Act(米国民間宇宙進出競合条例)」により取り組まれているもの。月は、現代のゴールドラッシュです。
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