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現代人が「常に忙しい」と感じてしまう理由


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テクノロジーの発展によって人々の生活は日を増すごとに便利になっており、昔に比べて時間を節約できるようになっているはずなのですが、「時間が余って仕方がない」と考えている人は少数派のはず。そんな現代人が「常に忙しい」と感じてしまう理由について、The Economistがまとめています。

◆Time is money(時は金なり)
アメリカで行われている生活時間調査によると、アメリカ人の余暇時間は1965年から増加し続けており、同様の傾向はヨーロッパ諸国においても特に顕著に見られます。そのため実質的に自由な時間が増えているはずが、いつも忙しく感じるのは認識の問題の一種であるとのこと。

「Time is money(時は金なり)」というベンジャミン・フランクリンによるものだといわれている格言があるように、人々は仕事のために1日の大半の時間を費やして金銭を受け取ります。時間が金銭的に換算されることで人々は時間の浪費を嫌うようになり、時間を有効的に使いたい、と感じるようになります。経済が成長すると人々の時間の価値は上昇するため、ますます「時間が不足している」と感じてしまうとのこと。

ニューヨークで暮らす々はケニアの首都ナイロビの人々よりも時間を節約する傾向があり、ロンドンの歩行者はペルー共和国の首都リマの歩行者より速く歩きます。イリノイ大学の心理学者Harry Triandis氏は「利己主義の文化が『時は金なり』という考え方を促進させており、人々は利益を求めて自ら急務を課してしまいます」と述べています。

サンフォード大学とトロント大学が行った実験では、2つのグループにラクメの「花の二重唱」というオペラ曲を聴いてもらい、時間感覚の違いを確かめました。片方のグループには音楽を聴く前に「給与を時給に換算するといくらになるか?」という計算を依頼しており、計算を行ったグループは音楽を聞いている間に短気になり、「早く曲を聴き終わりたい」と感じていたとのこと。


◆時間が無いと感じるエリート階級層
現代人は余暇時間が増えてもじっとしていられないために「忙しくて時間がない」と感じてしまうわけですが、国際的な時間とストレスに関するデータを西江大学校が分析した結果、経済的に裕福な階級層になるほど、時間不足を訴えていることが分かりました。安定した収入を得ることができても仕事に追われて使う暇がなかったり、一定の余暇時間があっても莫大な利益を生み出せる人ほど「時間がもったいない」と感じてしまうとのこと。

また、スマートフォンやタブレットの普及によるマルチタスキングによって容易にメールで連絡ができるようになったことで、仕事時間外でも仕事のことを気にしてしまい、「時間に追われている」と感じる原因の一端を担っています。


◆女性雇用の上昇
アメリカで女性の雇用率は上昇を続けていますが、共働きの家庭においても母親が育児や家事に関わる大半の仕事を請け負う傾向にあります。十分な教育を受けた男性は、生まれ育った家庭で自分の父親が行っていた以上に料理や洗濯などの家事を行う傾向がありますが、男性全体で見ると女性の半分ほどの家事しか行っていないとのこと。また、男性は芝刈りや故障品の修理などの「後回しにできるタスク」を請け負うことが多いことからも、働く母親は特に時間不足を感じてしまうとのこと。


◆浪費する時間が無い
ハーバード大学大学院経営学研究科が行った1000人の専門家を対象にした調査によると、94%が1週間あたり少なくとも50時間以上の労働時間を持っており、その半分は1週間に65時間以上働いているとのこと。別の調査結果では、週50時間以上働く大学卒業歴を持つアメリカ人男性の割合は、1979年の24%から2006年の26%へと上昇していることがわかっています。時間は誰にでも平等に訪れますが、金銭と交換できる流動性資産であり、時間が少ないほど貴重になるという性質も持ち合わせているため、本当の余暇時間は仕事をリタイヤした老後にしか訪れないのかもしれません。


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