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MULTI


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ビルやマンションで使われているエレベーターといえば上下の階を移動するための乗り物というのが誰も疑うことのない「常識」となっていますが、2016年ごろからはそんな常識の認識を変える必要が出てくるのかもしれません。ドイツのメーカーで、ヨーロッパでのエレベーターのシェアでトップを誇るティッセンクルップ社(ThyssenKrupp AG)が開発を計画している新型エレベーター「MULTI」は、従来の上下方向に加えて同フロア内で横方向へ移動をも可能にするというエレベーターの常識を覆すものになりそうです。

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エレベーターの歴史は古く、その先祖は紀元前には存在していたと言われています。近代的なエレベーターが実用化されたのは1854年のこと。のこぎり歯のような落下防止装置を備えたエレベーターが発明され、普及が始まりました。

それから160年がたった現在でも、「人が乗るケージ(かご)をロープなどでつり上げる」という基本的な仕組みは何も変わっていません。

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2003年には、ティッセンクルップが1本の昇降路で2台のケージが独立して動く「TWIN」というシステムを開発。これにより輸送効率は30%上がりましたが、これも従来の仕組みを改善したものと言えます。

そんなエレベーターに革命を起こすとして開発されているのが、「MULTI」です。MULTIは上下だけでなく、横方向の移動をも可能にする画期的な仕組みを備えます。

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システムがコンパクトになるMULTIを導入すると、ビルのフロアに占めるエレベーターの床面積が減少するのもメリットの一つ。従来のエレベーターだと約40%とも言われる専有面積を25%にまで削減することが可能となり、よりフロアを効率的に利用できるようになるとしています。

現時点で実用化の目安は明らかにされてはいませんが、ティッセンクルップでは2016年にドイツ国内に実験棟を建設して開発を開始する予定だとのことです。




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