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KOOさんの休日

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Cloud Citizen


人口1,000万人。中国改革開放の最前線でテック産業の中心となった深センは、自他ともに認めるメガロポリス。かつての漁村の面影はどこにもありません。

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市の「深セン湾超級城市(Shenzhen Bay Super City )開発事業コンペ」でこのほど見事優勝に輝いたのが、こちらの作品です。Urban Future OrganizationとCR-designという2つのデザイン会社が、スイスのチャルマース工科大学の再生デザインの研究員たちと共同で出品したもので、タイトルは「Cloud Citizen(雲の上の人)」。

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場所は市の中心街ではなく、思いっきり香港に面した湾岸という戦略的立地。遠く雲の上から旧英領・香港を睥睨します。いや~今どき「フェリー1本で漁村」なんて言ってたら歳がバレますね。深センと香港、ふたつのメトロポリスを結ぶ重要な産業・金融の拠点としての役割りを担い、市のビジネス街もここに移転するみたいですよ?

なんせ巨大です。敷地面積35.2ヘクタール、総建築面積150万平米。

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一番高いビルで高さ680m。完成すれば上海中心(632m)を抜き、ブルジュ・ハリファ(828m)に次ぐ世界第2位の高層ビルとなります。市としても、こういうイノヴェーティヴな超高層ビル街をドーンとおっ建てて重要性を周辺地域にアピールしたいんでしょう。

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これだけの巨大プロジェクトともなれば気がかりなのは環境へのインパクトですが、開発では斬新なエコ機能もいろいろ採り入れるみたいですよ? 雨水を貯め、太陽・風・海藻を発電に使うのはもちろんのこと、ビル自体が空気ろ過装置というギミックで、悪名高い夏場のスモッグを軽減します。

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あと「Cloud Citizen」最大の注目点が、高層ビルを斜めに結ぶカンチレバーのスペースです。ここが緑のテラスになっていて、ビル群の至るところに憩いと娯楽のスペースを創出しています。これだったら住民もワーカーも地面から遠く離れた上階でも自然と繋がっていられそうです。

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コンペで勝った提案書にはこうあります。「Cloud Citizenは環境から何かを奪うのではなく、環境に何かをお返しできる未来型都市実現の戦略でもあります。空に聳える巨大ビル群は、ひと目でそれとわかる印象的なスカイライン。ここには人の経済の営みで叶えるグリーンな未来図への願いが込められています」

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ただ今回の開発プランは未来的でありながら、よく見ると部分に分かれてるところが異色です。

見る角度によっては、高く聳えるのか、崩れ落ちるのか、ちょっとわからない。見方によっては半分未完成のデス・スター、建設途中で政権崩壊して一番重要な機能も動かぬままの超巨大開発プラン、そんなメタファーが一番しっくりくる深セン湾超級城市。本当の実力は完成してからのお楽しみ、ですね。

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